長めの茶髪に、シンプルなピアスを身に纏っていて、制服であるブレザーを軽く着崩している。
一言で表現すると“ヤンキー”という言葉がお似合いだ。
「えっと…」
「コイツが、会計の小杉春流(こすぎはるる)。仲良くしろよ?」
戸惑っているあたしに、瑞兄が紹介してくれた。
生徒会の会計…。だから、由羽先輩と紅羽先輩と一緒に来たのか。
外見はヤンキーだけど、生徒会に入っているという事は、案外マジメなのかな?
「今日から生徒会に入る事になった、国友未愛です!よろしくお願いします、小杉センパ―――」
「俺、お前の事、大ッキライだから」
「は…?」
あたしの反応に触れる事は無いまま、小杉先輩は何も言わずに去って行った。
…って、何なのよ、あの態度ーっ!
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