それなら、あたしの出す答えは、決まっている。
「絶対的な自信はないけど…人一倍に“校則を変えたい!”という気持ちは強いよ!だから、生徒会役員、張り切って引き受けます…!」
勢いよく頭を下げたあたしの頭を、瑞兄はクシャクシャと撫でる。
その手付きは、愛しい人を触るようなモノでは無く、…家族を労わるような手付きと似ていた。
より一層自覚してしまう。…本当に、あたしは恋愛対象として見られていないんだな、と。
「それでこそ、未愛だよ」
「頑張るから、精一杯頑張るから」
瑞兄に聞こえるように、自分に言い聞かせるように、優しく、そして力強く紡ぐ言葉。
絶対に、この来学を変えてやる。
そしていつか、瑞兄に笑顔で気持ちを伝えてやるんだから…!!
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