「これはこれは、来紋学園の生徒会メンバーの皆さんじゃないですか。…国友さん、気付いちゃったんだね」



「あんなメール送られてきたら誰でも気付くよ。広瀬君、話したい事が何か分かるよね?」



「そうだね。玄関じゃ狭いから、俺の部屋にでも案内するよ」




広瀬君は人数分のスリッパを用意してくれると、自室にあたし達を案内してくれた。


五人も居る室内は、人で溢れ返っている。




「…君が、広瀬君?」



「はい」




瑞兄が尋ねると、広瀬君は申し訳なさそうに口を開いて「…すいませんでした」とポツリと呟いた。




「…へ?」



「何で俺が謝ってる事に驚くんだよ、国友さん」




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