「新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます」
瑞兄の喉から発せられる、スペシャルにセクシーな声により、あたしの心臓は一旦停止。
というか、どうせなら一生止まっててもいいと、心の底から思った。
あたしは瑞兄のスペシャルセクシーな言葉の数々を聞き逃さないよう、前のめりになって話を聞いていた。
―――そして、話も終盤に差し掛かった時、瑞兄は急に顔の表情を変えた。
「瑞兄…何だか深刻そうじゃない?」
そう独り言をぶつぶつ呟きながら、深刻そうな表情を浮かべる原因を考えていると、
―――衝撃的な言葉が、あたしの耳に入ってきた。
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