―――けど!!
「続きまして、生徒会長の高橋瑞希の挨拶です」
「何だって!?」
この言葉に反応するや否や、超が付く程のスピード技で飛び起きた。
友良はあたしの行動に、若干引き気味な気がする。だけどこの際、そんな細かい事は気にしない!
瑞兄がステージ目指して歩いている姿を、眼球が潰れてしまうんじゃないかってくらいに凝視する。
気持ち悪いと噂されるくらいに。
歩き方、制服の着こなし方、やっぱり瑞兄はかっこいいーっ!
あたしは、周りにピンク色のオーラを撒き散らしながら、瑞兄をただひたすらに見つめていた。
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