「確かに少ない気がするかも…。何かあったのかな?」
どうやら友良も同じ事を思っていたらしく、二人で顔を見合わせた所で、タイミングよくアナウンスが響き渡った。
―――「只今から入学式を行いますので、着席してください」
司会の声に邪魔され、あたし達はしぶしぶ顔をステージに向け、入学式を迎える事にした。
…まったく、司会も空気読めないんだから!友良との話が進まないじゃん!
入学式が始まってからは、来紋学園長の話や、新入生の名前が呼ばれたりしている。
とにかく暇、暇、暇ーっ!と叫びたい気持ちを抑え、あたしはパイプイスを上手く利用し、どうやったら心地良く寝られるかを探していた。
.

