溢れんばかりの闘志を燃やしているうちに、あたしの番がやってきた。
「未愛、ファイトー!」
友良がエールを送ってくれている中、あたしはピストルの音と共に、初めからエンジンを全開にして、トラックを走り抜ける。
どんどん二位以下を突き放し、あたしは独走状態に入る。…走っている時のあたしは、誰にも止められないんだから!
一着でくじ箱に辿り着いたあたしは、ハアハア…と息を切らせながらも、慎重にくじを選んでいく。
「未愛ちゃん、頑張れ!」
「変なくじ引かないようにねー!」
本部から、生徒会メンバーの応援の声が。
見てなさいよ、小杉春流…!
「…このくじに決めた!!―――って、え?」
あたしは固まってしまった。いや、動けなくなってしまった、と言った方が正しいのかもしれない。
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