「だけど、何でだろうなぁ。お前の抱える秘密を知った時から、嫌悪感が無くなってったんだよな」
「あたしの秘密って…まさか!」
「もちろん、瑞希の事だよ」
その瞬間、小杉春流の表情にいつもの生意気さが戻り、あたしを見ると「プッ…」と笑い出した。
ななな…!折角心地良い気持ちだったのに、腹立つー!
顔にムカつきマークが出ていると知りながら、怒りを隠すように大人らしく微笑んでみせる。
「二つ目、よろしいかしら?小杉クン?」
「どうぞご勝手に。瑞ラーさんよ」
腸が煮えくり返るというのは、きっとこの怒りの事を言うんだ。
マヨラーやケチャラーみたいに言わないで欲しいね。第一瑞兄は、マヨネーズやケチャップじゃないし。
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