「だったら尚更、今年の来紋戦は体育祭らしいモノにしましょうよ!」
―――あたしが生徒会に入った本来の目的は“学園内の恋愛禁止”を無くす為。
だけど、この来紋戦が変わるか変わらないかで、あたしの目標が達成出来るかどうかに繋がっていくと思うんだ。
「ま、いいんじゃねぇ?」
あたしの意見に真っ先に乗っかったのは、まさかの小杉春流だった。
ヤツの言葉に続いて、由羽先輩も紅羽先輩も、賛成と言わんばかりに頷き始める。
そして―――
「未愛にしては上出来な意見だな?」
「…瑞兄っ!」
「今年の来紋戦は、革命を起こす!俺や未愛や春流は一般学校出身だから、昔の記憶を辿りながら来紋戦、頑張ろう!」
瑞兄は、力強くて、頼もしい言葉を放った。
.

