鬱陶しそうに溜め息を吐きながら、
「お前、自分の足首見たか?腫れてんだろ」
と言う。
架月に言われたとおり、足首をピンと伸ばして、自分の両足首を見ると、目を逸らしたくなるような、不気味な紫色が、右足首に広がっている。
これじゃあ、部活出来ないな。
それでも私は、意地を張る。
「これぐらい、いつもの事だから。全然大丈夫!下ろして!」
「そんなに腫れ上がってんのに、歩ける訳ねーだろ。馬鹿か。落とすぞ」
「落とせば?自分で歩けますから!」
じいっと、架月を睨み付ける。
架月はガラスのような、その冷たい目で私を見る。
5秒後。
架月は私から目を逸らして、突然笑い出した。
「やっぱ満原おもしれー」
ククッと喉の奥で、笑いを噛み殺しているような笑い方。


