紳士的なLady




「何してんの?!下ろして!今すぐ下ろして!」

「ごちゃごちゃ五月蝿い」

「だって、そっちが下ろさないからでしょ!自分で歩けるから!」



まだ生徒が残っている廊下。


夕焼けでオレンジ色に染まっている廊下には、運が悪い事に、私と架月の2人だけしかいない。




袴姿で、滅多にされないような事を、されている私。


無表情で、でも、すごく不機嫌そうな顔をしている架月。



情けないのと、恥ずかしいのと、痛いのとで、いつもより大きな声で架月に「下ろせ」と喚く。






架月に「助けて」だなんて、頼んだ覚えは無いのに。