「架月?」
鈴音の声を聞いて、やっとその声が架月の声だと理解する。
「階段から落ちるとか……。ギャグかよ」
そうだったら良いんだけどね。
そんな憎まれ口を叩く元気も無く、私は架月を無視して立ち上がる。
「満原さん……」
彼女は、私の手をぎゅううっと握りながら泣いている。
「私は平気だから……。ホントに大丈夫?」
痛みを紛らわせようと、ペラペラと口から言葉が出てくる。
「大丈夫だけど……。満原さんが……」
「ん。大丈夫。だって、死んでないし」
「でも……」
「立てる?」
手を差し伸べて、彼女を立ち上がらせる。


