「剣!ねぇ、剣!剣ってば!!」 ぱっちりとした大きな目から、涙を零す鈴音。 「剣ちゃん!大丈夫かよ!!」 「満原……さ……」 小野寺と彼女の声が、交互に聴こえては消える。 視界が、ぼんやりする。 そういえば、この前担任がホームルームで言ってたな。 『先日、学校の階段から落ちて、生徒が重体というニュースをよく耳にするので、皆さんも、気を付けて下さいね』 って。 私、気を付けて無かったかも。 ちゃんと、先生の話、聞いておけば良かった。