紳士的なLady




「何で私が?って顔しない!隣の席なんだから、仲良くしないとダメだろーう?」


馬鹿じゃないの。この教員。

別に仲良くする気もないし、向こうだって私が来たら、不愉快になるはずだ。



「つーるーぎ!!ほら、行って来い!」




名前で呼ぶな。


無駄に馴れ馴れしいこの教員を見て、さらに腹が立ってくる。



行くフリして、サボろうかな。


架月を呼びには行きたくないけれど。



「先生……」


静かに、わざと低い声を出してみる。


「何だ?」

「今私、すごく気分悪くて、機嫌も悪いんです。だから、大人しくさせてもらっても良いですよね?」

「でも剣……」

「本当に気分が悪いんです。頭も痛いんです。架月くんを呼びに行かなくても良いですよね」



睨んだつもりはなかったが、睨まれたと思ったらしい。



「わ……分かった。分かったから、剣。機嫌が悪いんだな。
そうか、ゆ……ゆっくりしてていい!ゆっくりしてれば良いからな!」




私の勝ち。


フッと軽く息を吐き、そのまま机へと突っ伏す。