…せっかくお弁当食べようと思ったのに………!
「鈴音。違うんなら千波」
「はずれー。正解は俺!小野寺壮貴ですっ!!」
視界がパッと開け、気付いたときには、私はフォークを小野寺に向けていた。
「ちょ……!ストップ、ストーップ!!剣ちゃんストップ!!」
「止まってるじゃん」
「いや、危ない!フォークの先は危ないって!」
「大丈夫。尖ってないよ」
「そーいう問題じゃなくて!!」
ぎゃあぎゃあと五月蝿い。この馬鹿は。
黙らせるために、一睨みしてからフォークを下げる。
「剣ー。さすがにフォークは危ないよ。」
「知ってる」
「ならしちゃダメだよ!」
「小野寺が五月蝿いから」
「俺のせい!?」
「そうだよ?壮貴は黙ってて」
鈴音に「黙って」と言われ、大人しくなる小野寺。
その様子を面白そうに眺める千波。
「確かに、小野寺くんの『だーれだ』はウザイね」
「えっ、早川さんまで?」
「何か言った?小野寺くん?」
「いいえ……」
……この人たちに言っても、無駄かもしれない。


