結局、喋ったのはあの時間だけで、昼休みまでの残りの授業では、一言も口を利かなかった。
そして、昼休み。
昨日の事など、もうどうでもよくなってしまった。
考えてた私が馬鹿みたいだ。
それに、さっき言われた言葉。
「面白い」
何だか新鮮だった。
あんな事、初めて言われたからか。
ランチョンマットのタータンチェックの模様を見ながら、ぼんやりと考える。
そういえば、何で「昨日の事覚えてる」かなんて、訊いてきたんだろう。
分からない。
考えないようにしようと思っているのに、つい考えてしまう。
自分はこんなに乙女チックだったっけ?と思いながら、一つ溜め息を零し、お弁当箱のふたを開ける。
と同時に、目を塞がれた。
「だーれだ!」


