「えっ?架月と剣って仲良かったっけ?」
ここにも面倒な子が1名。
「仲良い訳ないでしょ。今の見たでしょ?」
はあっと大きな溜め息をついて、席に座る。
本当にムカつく。
私がどれほど彼のやった行為に対してこんなに悩んでいるのか。
忘れよう忘れようとしても、忘れられない私が悪いのかもしれないけど。
だけど、それぐらい男である架月にでも、分かるでしょ。
ああ、もうムカつくムカつく!!
「でもさぁ……」
鈴音がまた口を開く。
今度は何ですか。
「架月、ああいう事、する奴だっけ?」
「ああいう事?」
何それ。
「ほら、頭の上に日誌置いたり?」
「するんじゃないの」
「えー。架月そういう事絶対しないと思ってた!」
1人で勝手に納得してから。
私にも、分かるように教えてよ。


