紳士的なLady




「架月良いなぁー。俺と交換しよっ?な?」


私の気分を壊した奴が、架月に絡みついている。


苛々する。


葉っぱを見る気分が消えてしまったため、頬杖を立てながら会話を盗み聴き。

いや、私の隣という訳ではない。まだ。



私を含めて6人で、あと残る席は……3つ。





私の隣じゃないかもしれない。


そう思うと、少しだけ安心する。




そうだよ。

私の隣じゃないに違いないよ。




まだ3つ残ってるんだ。




違う。


絶対に違う。