3、1。3、1。3、1……。 あった。 窓際の1番後ろ。 やった!! すごく良い席じゃん! 再度番号が書かれている紙切れを見る。 うん、31番は窓際の後ろ。 「剣ちゃん、どこだった?」 ひょいと千波が私の紙を覗き込んでくる。 「私、1番後ろ」 「いいなー。私、目が悪いから無理なんだよね。 それに窓際だし。良かったね」 おっとりと話す千波がなんだか可愛らしくて、思わず頭を撫でてしまう。 「千波にも良い事があるよ」 私、これで今月分の運は使い果たしたと思うし。