……そろそろ起きよう。
がたがたと椅子と机の音が響き、私以外の皆、何やら紙を見て騒いでいる。
ああ、席替えね。
見ると、黒板には位置と数字が書かれている。
私、くじ引いてないや。
「剣ちゃん、最後の1枚剣ちゃんのにするね」
ひらひらと、千波は最後の1枚である紙を私に見せる。
くじを引き損ねちゃった。
まあ、1番前以外なら、どこでもいいんだけど。
まだ眠たかったのだが、机を移動させるのだから起きなければいけない。
それと、私がどこの席になるのかを確認しないと。
前に立っている千波から紙を受け取る。
31番。
31番は………。


