紳士的なLady




カツカツと、黒板の上には白いチョークで書かれた文字が音を奏でる。

その字を見ながら、もう一度彼を見る。



……やっぱり、整った顔立ちしてる。


何で、私なんかとキス………。



ああ、思い出しちゃダメだ。





少しは昨日私にした事ぐらい、気にして欲しいような気もするけど、それも何だか癪に障る。



彼に問い詰めてみようか。



いやいや。

それは絶対に止めておいた方が良い。



そんな事する奴、小学生にも居ないだろうし。



こういうのって、自然に消滅させた方が楽よね?