初めに、この小説を読んでくださってありがとうございました。
私が思っていた以上にページ数が増えてしまい、ちょっとびっくりです。
マイペースな執筆でだらだらと続けてしまった『紳士的なLady』ですが、やっと完結出来たと思うと、やはり嬉しいようで寂しいものです。
この作品のテーマは“名前”でした。
私の拙い文章力ではあまり表現出来ませんでしたが、「自分の名前はとても大切」ということが書きたかったのです。
最近は珍しい名前の方がたくさん居るので、「珍しい名前の子を書いてみたい」と思ったのが始まりです。
子どもの頃は、よく私も名前を悪く言われて「もっと違う名前が良かった」と度々言っていました。
今考えると、両親を悲しませる、大きな言葉だったと思います。
ただの呼び名だけれど、呼ばれると嬉しい。
そんな気持ちが書きたかったのです。
もう一度、『紳士的なLady』を呼んでくださった皆様に、いっぱいいっぱいの「ありがとう」を。
伝えきれないほどの「ありがとう」を。
雪茉
*【あとがきフィーネ】*