私が頑張るならそれでいい。
その言葉がしっくりとくる。
「でもお前、前に比べたら相当女らしくなってるけど?」
「本当に?」
「ああ」
今の自分は否定されたくない。
でも。
新しく変わっていきたいのだ。
「また最初から始めてみようかな」
「何を?」
“今”の私と
“今から”の私。
「架月と新しい関係を築いていくこと」
同じ時間を共有している“ワタシ”。
「改めまして――
よろしく。架月」
オレンジのガーベラの花のような
私なりの、綺麗な笑顔を浮かべて
架月の手を、ぎゅっと握った。
End.
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…