私が頑張るならそれでいい。



その言葉がしっくりとくる。





「でもお前、前に比べたら相当女らしくなってるけど?」

「本当に?」

「ああ」





今の自分は否定されたくない。


でも。



新しく変わっていきたいのだ。






「また最初から始めてみようかな」

「何を?」








“今”の私と



“今から”の私。






「架月と新しい関係を築いていくこと」







同じ時間を共有している“ワタシ”。









「改めまして――








よろしく。架月」


















オレンジのガーベラの花のような



私なりの、綺麗な笑顔を浮かべて







架月の手を、ぎゅっと握った。




















End.