紳士的なLady




ちかちかと、今にも消えそうな電灯。


その下に見える、鈴音と千波。

1時間前までは、制服を着ていたのに。


今は原形を留めていない。

ボロボロだ。



「つ…るぎ……」



ポロポロと涙を流す2人。



「もしかして、満原剣ちゃん?」


ニタリと気持ち悪い笑みを浮かべながら、近づいてくる男。



ギリッと歯軋りを一つ。


のろのろと伸びてくる手に、

「触るな」

と、パシッと乾いた音が、倉庫に響き渡る。



睨みつけると、みるみるうちに男の表情が険しくなっていく。




「調子に乗ってんじゃねーよ」



胸座を掴まれ、ガツンと鈍い音がした。



「剣ちゃ……!」