腕を持ち上げ、袴を掃ってくれる。
「喧嘩か?」
「まあね」
短い一言で済ませる私。
それが気に入らなかったのか。
「貴様、何を考えてるんだ!!普通女子は喧嘩なんかするものじゃないだろう!それに裸足のままで歩くと、怪我するだろうが!!」
うっわ……。
お礼を言う気無くすな……。
「全く貴様はいつもいつも……」
まだまだ榊の長い説教が続く。
私行ってもいいかな?
「…まあ、普通じゃない奴だとは思っていたがな」
呆れたように。
でも、それを知っていたかのように、優しく言い放つ。
「早く行け。俺は携帯も持っているから、心配はいらん」
少しだけ笑ってくれる。
「元々心配なんてしてないけど?」
榊は強いから。
私よりも、ずっと。


