紳士的なLady




***


暑苦しい体育館。


そして体育館には全校生徒が密集して、さらに暑くなっている。




今は7時間目。

そして、立会演説会の最中だ。




私は眠気と必死に戦っている。

だって、私とは関係無い人なんだし。

その人が頑張れば良い事じゃないか。




「次は、会計候補の2年3組の榊恵一くんです」



放送部の人の綺麗な声が、体育館に響き渡る。

あ、会長候補の人たちの演説、聴きそびれた。



まあ……、別に良いよね。

こんなの、紙切れに丸を付ければいい話なんだから。



重たい瞼を開けて、壇上に上がっている榊を見る。

緊張してるみたい。




「皆さん、こんにちは!!会計候補の、榊恵一です!!」




マイクがあるのにも関わらず、彼は大きな声でそう言った。