竹刀を振ってみても、いま一つ。 頭の中がごちゃごちゃだから? 竹刀を振る手を止めて、額に手を当てる。 「剣先輩?大丈夫ですか?」 眉をひそめて、下を向いていたからか、何人かが私に寄ってくる。 後輩の前で、こんな姿を見せるだなんて。 情けない先輩だ。 「大丈夫。心配させちゃってごめんね」 そう言って、無理矢理口角を上げて笑ってみせると、ホッとした表情で練習に戻っていく。 最近は愛想笑いばかりだ。 頬が痛い。