「そんなに顔真っ赤にして。どうなんだよ」
「……ッ!」
分からない。
好きか、嫌いなのかも。
いや、嫌いじゃないんだ。
ただ、好きなのかどうか、分からないだけ。
好き?
話しかけられただけで、ドキッとするのは、好きだから?
「満原、そろそろ告白の答えもらっても……」
「ちょっと待って!!」
架月の目の前で、右手をパッと開く。
「今私、色んな事考えすぎて混乱してるの!
だから……だから、ちゃんと答え見つけて、架月に言いたいの!
お願い。絶対に、答え出すから」
ゴクリと唾を飲み込む。
呼吸を整えて、深呼吸。
「それまで、待ってて」