可哀想なのかもしれない。 しかし五月蝿い。 もう存在そのものが鬱陶しい。 千波が「潰せ」なんて言うから。 千波、嫌いなんだろうな……。 いつも榊との試合の審判をしている間も、顔が引きつっているし。 どうするものかと考え疲れてしまったその時。 「満原」 どこからか聴こえた。 え、誰? 「後ろ」 「えっ?後ろ?」 振り向くと、眼の前には白のシャツ。 「ずっと居たのに、気付かなかった?」