……これ、前にも言われたよね。
「剣！この架月の告白を聞いて、絶対に惚れたでしょ！架月に惚れたでしょ！！ダメだよ惚れちゃ！そんなの私が許さないから！絶対に架月なんかと付き合うなんて私が許さない！」
早口でまくし立てられ、目が泳ぐ私。
まだ、「付き合う」だなんて、一言も言ってないよ。鈴音。
それを言おうと、口を開いてみる。
「鈴音、私まだ架月と付き合うだなんて……」
が。
「架月も何？！剣の何処が好きなのか言ってみなさいよ！私なら軽く１０個は言えるけど、あんたなら言えないでしょー？！！」
私などは、眼中に無いようだ。
鈴音は鈴音で、意味分からない事を言ってるし。
もう、この場から逃げ出したい。
