一通りのアピールタイムが終わり
いよいよ結果発表となった

審査方法は
会場に来ている人に紙を配り
一番いいと思った人の名前を書いていく

それを集計して一番名前が多かった人から
1位、2位と決まっていく

もちろん私は夕矢と緋那の名前を書いた

大丈夫、あの2人なら絶対いける!!


「集計が終わりました!
それでは、発表します!!
なんと、一位は......」


会場の空気が張り詰める

司会の人が大きく息を吸った

来る!!


「男女とも1年1組!
片凪夕矢さんと奈月緋那さんだぁ!!
さぁさぁ、選ばれたお二人さん前へ」

「や、やった、やったよ!
優勝しちゃったよ、優勝だよ!!」

「もう分かったから、落ち着きなさい」


どうしよう、すごく嬉しいよぉ


「では、一言ずつどうぞ」


最初は夕矢にマイクが渡される

何て言うんだろ?


「ありがとうございます。
とても嬉しいです」


なんともシンプルっ!

でも、まぁ、夕矢らしいか
ぺらぺらしゃべる夕矢なんか不気味だ


「では続いて一言どうぞ!」


緊張しているのか、緋那は小刻みに震えてる

緋那はこういうの苦手そうだもんね

頑張れ、緋那!
私も応援してるから!!