大きな食堂で朝食を取った初姫は幸に屋敷を案内してもらった。

「初姫がいるこの屋敷は、真珠の宮。疾風と初姫が暮らす宮よ。」

真珠の宮・・・。

「で、真珠の宮の手前の屋敷が翡翠(ひすい)の宮。人に会ったり、政行や疾風や妖士が仕事をするところ。」



「真珠の宮の後ろの宮が水晶の宮。初姫が祈祷をする神殿。」


え・・・?

「ちょっ・・・ちょっと待って。私が祈祷をする?」