政行が上座に座っている。
宮は、俯いていた。

宮の横に座ると政行が口を開いた。

「今宵、宴を行います。宮様はそれまでお休みください。」


「・・・はい・・・。」

か細い綺麗な声。

「疾風。宮様を頼んだ。」
言い置くと去って行った。