─ SIDE 鈴乃 ─ 「ただいまーっ!」 教室のドアを開けると 真っ先に蒼が近寄ってくる。 「鈴、宏人、ボード完成したわよ」 「まじっ?みたいっ!」 ボードの元へ急ぐ。 次の瞬間、視界に飛び込んできたのは─… 澄みきった青空。 サンサンと照りつける太陽の光りを浴びて キラキラと輝くひまわり畑。 そしてその中を走り抜ける、少年―… 「素敵─…」 .