──…偽善者。 そうだよ? 偽善者なんだ、結局… 「好き、ではないかなぁ〜。」 ボソッと呟いた美奈の一言で 心がパァっと明るくなる。 単純なあたし。 「そっか〜。」 好きじゃないってことは断るんだ。 だって、好きでもないのに 友達の好きな人と付き合うなんて 友情深い美奈がするわけないもんっ! 「でも、断れないのぉ…」 ─… 震える声が、人気のない廊下に響く。 .