「……しゅん?」 弱々しい声が口から漏れる。 どこにいるの? もしかして…帰っちゃった? ちょっと、やめてよぉ… こんなトコに置いてかないでよ… 1人に…しないでよぉ… 涙腺が緩んで、瞳に涙が溜まってくる。 足もガクガクと震える。 「──…っ?!」 なっ、なに? 暗闇の中でいきなり腕を掴まれ 声にならない叫びをあげる。 次の瞬間 パチッという音と共に部屋が明るくなる。 .