社会科準備室は あたし達が授業を受けている校舎から ちょっと離れたトコにあった。 中には人体模型や、用済みになった蛙が 無造作に置いてある。 な、なんでぇ〜? これじゃぁ、理科準備室じゃん。 ゴクッと唾を呑み込む。 窓を覆う真っ黒なカーテンが 光を遮ってるから部屋の中は薄暗い。 「な、なにこの部屋…」 ヤバイ。鳥肌たってきた。 思わず自分の腕を抱く。 「…ビビってんの?」 背後から俊の声がして おもいっきりビクッと体が跳ねる。 「べ、別にビビってないし。」 .