──… ─… 窓ガラスの向こう側では 朗らかな日の光に抱かれて 桜がヒラヒラと踊る 射し込んできた光が、新鮮な空気で満ち溢れているこの教室を照らし、 より、輝く ─…新学期 「…あ。シャーペン忘れた、最悪」 あたしの右側 つまり、隣の席からポツリと呟くように聞こえてきたその声に、思わず顔をむけた