「はっ?!どうした?!波瑠斗」
ホームルーム中に突然立ち上がった俺。
エトーは驚いて目を丸くしている。
「話がある。
これ終わったら俺について来い」
「はぁ?何言ってんだぁ?」
「いいから!いつもの場所でな」
エトーはワケが分からない、みたいな顔でしばらく俺を見ていたが諦めたように連絡の続きを話す。
とりあえず、エトーから事情を聞かないと。
それから謝らなければ。
これには楽も朝陽も澪も巻き込めない。
だってエトーを巻き込んだのは俺なんだから。
アイツらにはなんの責任もないんだ。
「なあ、何する気なんだよ?波瑠斗」
「エトーとちゃんと話し合ってくる。
そうじゃないと、アイツ…」
続きは言えなかった。
それが現実になることが、
どうしようもなく、
…怖かったんだ。


