「よーし、全員、集まったな?」


あれから3日後。

そして場所は校長室の目の前。



「ホントに大丈夫なのか?エトー」


「なんの心配してんだよ、波瑠斗。

俺を誰だと思ってる?」


「彼女との結婚を真剣に考えてる28歳の独身教師」


そんな俺の言葉にエトーの顔は真っ赤に。

あはは、エトー、意外に照れ屋か?



「え?!エトー、彼女と結婚すんの?」

これまた意外にも話にのってきたのは澪だ。



「う、うっせーよ。

今は関係ないだろ」


顔を赤くしたままエトーは言う。

全然、迫力ないんですけど。



「なあ、お前らさ」


そこへ冷たい声。

見れば楽が腕を組んで壁にもたれて俺たちを睨んでいた。



「もうちょっと緊張感、持ったら?

これから俺たちは闘いに行くんだろ?」


エトーも俺も、澪もはっとした顔つきになって、

顔の筋肉を引き締めた。


そうだ。

楽の言うとおりだ。


緊張感、持たないと。

ここが勝負の分かれ目なんだから。