「おい、楽。

どうだ?学校、来てるか?」


次の日。

朝のホームルーム後に楽のクラスを訪れる。


辰巳澪が来ているのかどうか確認するためだ。



「いや、来てない。

昨日も言っただろ。


辰巳は月に1回しか学校に来ないんだ。

今月は一昨日来た。


だから来るのは来月だ。

期待するだけ無駄だぞ」



「そうか…

なら、家に行くしかねーな」


「んな簡単に言うなよ。


今、個人情報の取り扱いにうるせーんだぞ?

辰巳の住所をどうやって知る、っていうんだ」



「任せろ、この俺に。

あ、でも楽もついて来いよ。


それに朝陽も居なくちゃな。」