「俺はそう思ってる。

2人はどうだ?


賛成か?反対か?」


2人の顔を交互に見比べる。



「リーダーの波瑠斗が決めたことだろ。

ならその意見は絶対だ。」


と、楽。



「私は賛成。


あのとき、澪ちゃんを助けられなかった。

だから、だから今度は澪ちゃんを助けたい。」


朝陽は俺を真っ直ぐに見つめた。

その意志は俺の心に直接、触れてきた。



「よし、なら決定だな。

辰巳澪を俺たちのバンドのメンバーとして迎え入れよう。


俺たちに残された時間はあと1週間だ。

気合い入れて辰巳澪を説得すっぞ。」


「「了解」」