「え?!ホントに?!
大丈夫なの?!」
「おう。ちゃんと許可とれたから」
学校の許可、じゃなくエトーの許可だけどな。
時は進み、授業後。
誰もいないうちの教室に朝陽がやってきた。
「なあ、お前ら、マジでやるの?」
シールド(ギター用コード)を解く俺に拓馬が言う。
「ああ、もちろん。
ってかなんでお前がいるんだよ?
部活はどうした?サボりか?」
「んなんじゃねーよ。
今日は休み。
で、波瑠斗たちが面白そうなこと始めそうだからちょっと見学に。」
拓馬はニヤッと笑う。
「ここにいる、ってことはお前も共犯だぞ」
「共犯?」
不思議そうな顔をする拓馬。
「そ。もし誰か先生に怒られることになったら、
ここにいるお前は共犯。
ま、簡単に言えばお前も怒られる、ってことだ。
朝陽は俺が庇うけどお前は庇わない」
「はぁー?!なんでだよ!
なんで朝陽は庇って俺のことは庇ってくれないんだ!」
バカか、コイツは。
「んなの朝陽が女だからに決まってんだろーが。
男を庇う義理はない」


