「ね…なんかすごく注目されてない?」
「まあ、そうだろうな。
創設以来、これを持ち込んだヤツはいないだろうからな」
次の日の朝。
俺と朝陽はギターケースを背負って校門をくぐった。
当たり前のことながら様々なところから好奇の視線が送られてくる。
「ホントに大丈夫なの?」
「さあ?ま、でも怒られたら俺が朝陽のことは庇うからさ。
安心しろよ」
責任は全部俺がもつ。
だってこれは、俺のバンドなんだ。
「とりあえず、朝陽のギターを俺の教室に置こう。
エトーなら俺がなんとかできるから。」
できる、っていうかやるしかない。
まあ怒られるのは承知でギター持ってきたワケだしな。
「じゃあお願いね」
教室の前で朝陽のギターを受け取る。
さあ、エトー堂々と戦おうじゃないか。
俺は受けて立ってやるよる。


