「は…波瑠斗っ!」
俺の言葉を聞いたエトーはありえないくらいに落ち込んで。
楽は楽で大笑い。
「あれ?なんか俺、マズイこと言った?」
「いや、そんなグサッとくるようなこと、サラッと言うからさ」
「そうだぞ、波瑠斗。
鋭利な刃物に刺されたのに鋭利過ぎて刺されたことにしばらく気づかないのと同じだ」
うーん…
エトーの例えは若干意味が分からないからスルーするとして。
確かに、ストレートに言い過ぎたかもな。
「なあ、エトー。
提案があるんだけど」
うん、俺は今、名案を思い付いたぞ。
「ん?なんだ?」
「ケータイ、貸して」


