エトーの様子があの日からどうもおかしい。

学祭でのステージ演奏がダメだと分かった日から数日経っていた。

日に日に学校際は近づいている。



「なあ?なんかあったか知らねーの?」


「はあ?なんで俺が知ってんだよ?」


「それもそうか」


話し相手は久々登場の拓馬だ。



「でもやっぱお前も思うよな?」


「エトーだろ?

ってか俺や波瑠斗だけじゃなくて、クラス全員、感じてんじゃね?」


「だよな。

それくらい…アイツ、おかしいもんな」


何がどうおかしいのか、

そう聞かれても答えられない。


なんていうか…その…

うまい表現が浮かばないんだ。



「よし、じゃあ波瑠斗。

そろそろ集会行くぞ」


拓馬に言われ、

今日が2週目の月曜日だということを思い出す。


うちの高校は毎月2週目の月曜に集会があるのだ。


つーかまだ、暑いんだって。

あの蒸し風呂状態の体育館行くとか…マジ、死んじゃうっつーの。