「で、曲作りだけどこれは俺と朝陽が担当する」
「え…私、そんなことやったことないよ?」
「大丈夫だ。俺もやったことない。
分かんないことがあればエトーに相談するだけだから心配ない」
不安そうな朝陽に笑って見せる。
そうすると安堵したように朝陽は息を吐いた。
「で、詞のほうだけど、全員、詞書くことに挑戦してほしい」
みんな驚いているのかそれぞれ顔を見合わせている。
「もちろん、俺も詞を書くことには挑戦する。
だからお前らにも挑戦してもらいたい。
その中で1番いい詞を全員で選んで、
そこに音をつける。
詞の期限は来週の金曜まで。
1人何作品でもいい。
逆にサビだけでもいい。
とにかく考えてみてほしい。
たぶん、全員詞、書くなんてこと初めてだから難しいとは思う。
だけど、やるだけやってみてほしいんだ。」
俺の言葉に誰も何も言わなかった。
でも
「分かりました。
波瑠斗先輩がそうしたいなら私は協力します」
美雪がそう言ってくれた。
「仕方ない。
私もやるよ」
澪もそう言って、楽と朝陽は頷いて見せる。
「よし、じゃあ決定な。
来週の金曜まで練習も集まりもなし。
詞を書くことに集中してほしい。
よって、今日はもう解散な」


