次の日
「おー!悪い悪い!
着替えてたら遅くなったー」
そう言って拓馬が練習着で1番最後に現れた。
「よし、これで全員そろったな。
これ、1人1冊渡すからここに名前書いてもらって」
昨日、帰りに買ったノートを全員に配る。
「ここに、学年、クラス、名前を書いてもらって。」
了解、と全員の声がそろう。
「じゃあチーム分けをしよう。
俺と朝陽と拓馬が校門、楽と澪は昇降口で。」
やっぱり一固まりで校門にいるよりは
二手に分かれたほうが効率いいしな。
「あ、そうだ。
朝陽、できるか?」
極度の人見知りと言われるだけあって、
今から顔が真っ青な朝陽。
やっぱ朝陽には荷が重いかな…
「が、頑張るよ、私」
朝陽は緊張しているのかガッチガチ。
「まあ、無理はするなよ。
朝陽が無理なら俺がその分、カバーするから」
俺はできるだけ優しい笑顔で朝陽の肩を叩いた。