いつからこの夢を見始めたか分からない。


ただ
髪の長い女の人は見たことがある気がする




「椿~?遅れるわよ?」


目覚ましが鳴りしばらくしても降りてこない椿に、母親は声をかけた。



「は~いッ」



別にこの夢を見たからって何かが起こるわけではない。


椿は
いつもそう思うようにし、気にしないようにしていた