今日もまた、表紙を撫でて中を開く。 1枚目には、16歳の私の笑顔。 その隣には、あの人。 肩を組んで、グンと手を前に出して満面の笑みでピース。 写真の周りにはたくさんの落書きがあり、とても賑やかだ。 ページをめくる度に、高校生だった私達が笑っていた。 変顔のものもあった。 仲間と悪ふざけばかりしていた日々。 “永遠”を信じてやまなかった日々。 自分たち中心に動いていたあの頃――。 もう、全て、思い出でしかない……。